ベジタブルセンターUFOのプロフィール

福岡県北九州市若松区は、九州最北端の玄界灘に面している気候が総じて温暖な土地で、トマトをたくさん食 べて赤くなったかっぱの伝説があるほど、野菜に深くなじみのある地域です。
有限会社ベジタブルセンター UFO は、北九州市で最大の野菜の経営面積と出荷実績を有する農業生産法人で、すいか、キャベツ、トマトの 大規模生産を実現しています。

UFOという名前の由来

近隣の農家と共同ですいか栽培を行い、市場に出荷していましたが、後継者の確保や農地の有効活用を目的として、農業生産法人を設立しました。
法人名の「UFO」は設立時のメンバー3名の頭文字をとって命名し、区のシンボルであるかっぱをUFOに乗せたロゴは商標登録しています。

UFOの巧みな作業

UFOでは効率よく作業を進めるため、様々な工夫をしています。
完熟の時期を揃えてすいかを収穫できるように、ある程度の大きさになると色分けした着果棒をすいかの近くに立て、その色ごとに収穫していきます。
こうすることで 広い畑でも一目瞭然でその日収穫するすいかが分かり、1つ1つ確認する手間が省けます。
UFOでは、大玉すいかを7月上旬から1ヶ月半ほどの間出荷していますが、その作業は全て人力です。
畑からトラックで運ばれたすいかを荷台から直接選別台に移しますが、荷台と選別台の間には距離があります。
すいかを落とすリスクを減らし、なおかつ効率的に流れ作業をするため、 手造りのクッション付きはしごを渡してすいかを選果場へ転がします。
その先では女性社員が布巾を使って瞬く間に皮の汚れを落とします。その後、男性社員がすいかを叩いて、その音で瞬時に4種類の等級に分け、それぞれのレーンに流し、その先で重さを量って出荷箱に入れます。
その際、重さを量った人から出荷箱に入れる人へとすいかを投げて渡す熟練の技は見事で、その光景を見にくるお客様もいるそうです。
すいかの 収穫量は多い日で2tトラック4台分にもなり、取材時はトラック2台分(約700個)をわずか1時間程で処理していました。
最盛期でトラックが足りない時は荷台にピラミッド型で積むこともあるそうです。

UFOのチームワーク

現在、UFOの従業員は17名おり、30代~40代の若手社員が多く、人材育成にも力を入れています。
社員それぞれに畑を任せており、聞かれない限り指導はしません。社員は美味しいすいか作りを実践から学びます。
収穫したすいかの出来がふるわなかったとしても、翌年に活かせばよいと怒ることはありません。
一方で、良いすいかができた時には社員を思い切り褒めるそうです。
これによって、社員のモチベーションは上がり、技術力だけでなく、責任感も自然と付いていくそうです。
「農業は強制的にやらせるのではなく、興味がある人にやってもらうことが1番です。社員はみんな農業が面白いと思って取り組んでいます。」と話します。
それは、社員に対し信頼と期待を寄せる藤嶋さんと、それらを力に変える社員とのチームワークから生まれたものに違いありません。

「出会い」を生み出すUFOすいか

ベジタブルセンターUFOは、今年おかげさまで30周年を迎えます?
「UFOすいかを食べて美味しかったので、UFOの直売所を探して訪ねてきました」
「社員の笑顔あふれる働きぶりを見ると元気をもらえるからつい直売所に寄ってしまう」という言葉をお客様からいただくと、UFOを設立したことで、出会える人の輪と自身の視野が広がったことを実感します。
現在は九州から関西地方までしかUFOすいかは出回っていないそうですが、玄界灘の潮風に乗り、かっぱを乗せた UFOすいかはどこまで飛んでいくのでしょうか。
いつか全国でかっぱ印のすいかに出逢えることを心待ちにしています。

収穫時期

会社概要

会社名 有限会社ベジタブルセンターUFO
設立 1993年4月
代表者 藤嶋 宏明
所在地 〒808-0124
福岡県北九州市若松区大字安屋479-1
電話番号 093-742-2668 FAX番号 093-742-2668
事業内容 農業法人